悲しいお知らせ


今日は、悲しいお知らせをしなくてはなりません。

実は、トラちゃんが10月23日の午前10時30分に、旅立ちました。

漢方治療に希望を持ってもらうために作ったサイトですが、

嘘偽りなくすべてをお話しすることを旨として立ち上げたので、

辛い報告も包み隠さずするしかないのです。

最後は腎不全を起こし、亡くなる3日前から食事をとらなくなり、

水分も摂取できず辛かったですが、穏やかに息を引き取りました。

まだ気持ちの整理がつきませんが、

穏やかに、薬の辛さ苦しむことなく穏やかに最期を迎えられました。

最期の瞬間、私は仕事に出ていました。

たまたま自宅に引き返してきていた女房が異変に気付き、

そばに寄り添って看取ってあげることができました。

そういう点、最高に幸せな猫だったのではないかと思います。

2014年3月にリンパ腫による鼻の腫瘤が完治して以来、

実は何度か体調を崩していました。

そして、4か月後の7月末に、食欲がなくなったため

病院でエコー、CTの検査を受けたところ、

「腸の周辺全域にリンパ腫による影がある」

と言われました。

この状態は判断の急を要する、余命は1か月。

抗がん剤を強く勧められました。

私たち家族は、これを断固拒否しました。

そして、その後佐野先生に相談し、

処方していただいた漢方薬で食欲が復活し、

元の状態に戻ることができたのです。

ところが、この10月4日、

急にぐったりして動かなくなったのです。

油断して漢方の量を減らしたのがまずかったのでは、

と思いました。

再び佐野先生に相談しながら必要な漢方を集め、

トラちゃんに飲んでもらいましたが、

食事を一切口にせず、薬も吐き出すようになり、

手が付けられなくなりました。

ミラノンを与え吐き気を止めることができましたが、

食欲を戻すことはできませんでした。

病気の急激な進行に打ち勝つことができませんでした。

酸素濃縮器をレンタルし、ホームセンターで2000円の

簡易温室を購入して、「酸素ルーム」を作り、

トラちゃんをその中に入れてあげました。

これにより体調を安定させることができました。

場合によってはこれにより復活して、また食欲を戻し、

漢方を飲ませられるようになることもある、とのことでした。

ですが、わがトラちゃんはそこまでの復活には及びませんでした。

一体何がまずかったのか?

そのあたりを整理して、

・治療の良かったところ。

・改善できそうだったところ。

を私なりにひも解いてみたいと思います。

このブログをご覧になった方の、

猫ちゃんが長く健康でいられますように。

2014-10-25_09h39_12

こちらは、調子の良い時に私の布団ですやすや眠るトラちゃん・・

今もこんな風に穏やかな顔で過ごしていることを・・・

まずは、トラちゃん、本当に今までありがとう。

家に来てくれた5年間で子供たちは大きく成長し、

君のおかげで命のぬくもりを知り、

優しさと思いやりを身につけることができました。

とにかく、トラちゃんが居なくて、寂しいです・・・

トラちゃんの手に、しっぽに、後頭部に、ふわふわしたお腹に、

タッチできない・・・

天国に行っても魂はつながっている、なんて話もありますが、

これが「現世の別れ」の辛さなんだということを、

ひしひしと感じています。

私たち家族は君が来てくれたおかげで、

とても家の中が明るく、幸せになりました。

団らんに、いつも君は居てくれました。

私たちが感じているくらいに、

トラちゃんも幸せだったんだろうか?

元野良猫のトラちゃんにとって、

室内だけの生活って、本当の幸せだったんだろうか?

こんな疑問も湧いてきたりしました。

佐野先生に報告したら、

「家族が心を合わせて治療をしてくれる家庭に入れて、

こんな幸せな猫ちゃんはいませんよ」

と言われ、外出先で少し涙が出てきました。

トラちゃんも少しは感謝してくれていることを願います・・

とにかく、

私たち家族が一丸となって病気とたたかったが、

君が一番頑張った。

免疫で何度も奇跡を見せてくれた。

私たちに希望をくれた。

君が私たちに残してくれたぬくもりだけは、

鮮明にこの手に、心に、あり続けている。

ありがとう。

私たちも君への感謝とともにこの辛さを乗り越えます。

なので、君はそちらで、安らかであることを祈ります。

重ねて、佐野先生、

先生に会わなければ、私たちはこのような

命の奇跡を知ることはありませんでした。

本当にありがとうございました。

コメント

  1. 9匹の猫飼い より:

    よねまるさん、トラちゃんお疲れさまでした。

    我が家の猫も佐野薬局さんにお世話になりだしたのですが
    とても参考にさせて頂きました。
    といっても飲ませ方に関しては抵抗が少なめなので
    割と楽にシリンジで直接飲ませていますが…

    トラちゃんの事はとても残念ですが、今回の事で思う事があれば
    治療について何か思う事があれば、
    ・治療の良かったところ。
    ・改善できそうだったところ。
    についてぜひ更新をして頂けると助かります。

    病気の子がいると、自分の無力さや出来ることの少なさに
    辛い気持ちになることも多いですが
    「生きる時は生きるし、死ぬ時は死ぬ。人間だって死ぬ時は死ぬ。」
    と思って一喜一憂しないようにしています。

    よねまるさんも出来ることはきちんとされたと思います。
    焦りや不安や希望等、色々と大変だったと思います。
    どうかゆっくり休んで下さい。

    • yonemaru より:

      9匹の猫飼いさん、
      コメントありがとうございました。

      気持ちを整理しながら、続きを更新してゆければと思っています。

      確かに、人のしてやれることは無力だと感じることもありますね。

      9匹の猫飼いさんのおっしゃる通り、
      どんな生命もいつかは命が終わりますからね。

      私も何が何でも助けてやろうという気持ちよりも、
      猫がなるべく長く快適に過ごせるように手助けしてやろう、
      というマインドで望んでいたので、辛いことはなかったです。

      漢方をやり始めは、効果が目に見えて現れるまで、
      焦りが生じ、途中で強い効果を求めたくなり、
      「やっぱり胡散臭いんじゃないの?」という疑問だらけになります。

      ですが、効果が表れると、どんどん元気になります。

      猫が生命の奇跡を見せてくれます。

      どうか希望をもって治療に当たられてください。

      優しいお言葉心に響きました。

      ありがとうございました。

      • 9匹の猫飼い より:

        よねまるさん、お返事ありがとうございます。

        まだ色々と大変なのに、更新をお願いしてしまって申し訳ないです。
        決して急かしているわけではありませんので、あまり気になさらないで下さい。

        猫がなるべく長く快適に…というのは確かにそうですよね。
        以前に、ご家族が亡くなられた際に身体を壊されたと書かれていたので
        辛い気持が少ないのであれば良かったです。
        でも寂しいですよね…

        漫画で恐縮なのですが、亡くなった猫をお墓に入れた際に
        「天国には行けた?」と心で聞いたら「天国はここ(家)でした。」と
        返ってきたという話を読んだんですが、
        きっとトラちゃんもそう思っているのでは無いでしょうか。

        今はまだ漢方の効果を感じられてはいない状態です。
        「効果があらわれればどんどん元気になる」というのを信じて
        そして猫自身の力を信じて治療していきたいと思います。
        お心遣いありがとうございます。

        このサイトはとても読みやすくて、ちょっとした冗談やトラちゃんとの
        やりとりが面白くて、一気に読んでしまいました。
        (もちろん漢方や病気について勉強になりましたが)
        またいつかよねまるさんの文章を読めることを楽しみにしています。

        トラちゃんのご冥福を心よりお祈りします。