鼻から鼻血、口からササスペを吹き出す
この漢方の先生は、佐野先生と言います。
佐野先生のことはあるブログの書き込みを見ていて知りました。
そのブログの方は抗癌剤の治療を受けさせた猫を亡くしており、「もっと早く漢方治療がある、ということを知っておけばよかった」と大変後悔されていました。漢方を使いながら最後は不安になり抗癌剤を併用されたようでした。
そして、こちらの佐野先生のことを調べてみるとエイズや白血病、がんなどにかかった動物の治療に数多く当たられているようでした。
そんな記述の信憑性もあり、佐野先生に相談しながらササスペの治療を進めようと思ったわけでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかしながら、1日3~5CCでは足りないので10CCにしましょう、と聞いてどうして良いのかわからなくなりました。
ですが、普通の考え方をしていたのではとても間に合わない、と焦った私は遂に覚悟をしました。
猫に薬を与えるために、「鬼」になることを決意したのです。
本当に命を救おう、と思うなら、私は鬼にならなくてはならない。どんなにトラに嫌われようが、私はこの芋虫味の液体をトラの口の中にねじ込むしかない・・・
トラは既に毎日鼻血を出し続け、時にクシャミで部屋中に鼻血をまき散らしていました。
一刻の猶予もありません。
私は意を決してトラをバスタオルでくるんで私の太ももに力づくで挟み込み、口をこじ開け注射の器具(シリンジ)で10CCのササスペ原液を一気に注射しました。
すると、、
これまで我が家に来てから聞いたこともないような大声でわめき、ものすごい力で大暴れして逃げ出し、部屋中にササスペ原液と嘔吐物とを吐き出し、更に刺激で鼻の出血が悪化したのか正体不明の血まみれの液体を部屋中に撒き散らすのです。
おまけに私の両太ももはトラの引っかき傷で血だらけになりました・・・
私は「このくらいでめげてはいけない」と思いながらも、かなり凹み、タンスの上に登って降りてこなくなったトラを見ていて悲しくなりました。
一体この先どうしたらいいのだろうか・・・
しかしこの後、意外な切り口からササスペのうまい与え方に気付くことが出来ました。